全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針 全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針

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全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針に関する疑問にお答えします。

イメージどのような状態になったら妊娠できるのでしょうか?

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  1. 1)全身性エリテマトーデス

    一般的に、重度の肺高血圧や進行した心不全がなく、妊娠中に使用できる薬のみで病状が安定しており、その状態が6か月以上持続していれば妊娠可能です。ただし、活動性の腎炎がある場合や腎機能障害がある場合には、妊娠高血圧腎症(高血圧に蛋白尿が合併した病態)や早産となりやすく、赤ちゃんの発育不良が生じることがあるので、腎炎や腎機能の状態を評価する必要があります。詳しくは主治医に相談してください。

  2. 2)関節リウマチ、若年性特発性関節炎

    妊娠中に使用できる薬のみで病状が安定していれば妊娠可能です。妊娠中に使用できない薬剤を中止する場合は赤ちゃんへの影響を考慮し、中止してから一定期間あけてからの妊娠を勧めます。

  3. 3)炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)

    妊娠中に使用できる薬のみで病状が安定していれば妊娠可能です。クローン病の場合、活動期の妊娠は早産のリスクが高くなります。

    使用している薬剤に関して、各都道府県に設置されている妊娠と薬情報センターで相談することもできます。 Q9も参考にしてください。