全身性エリテマトーデス(SLE)、関節リウマチ(RA)、若年性特発性関節炎(JIA)や炎症性腸疾患(IBD)罹患女性患者の妊娠、出産を考えた治療指針に関する疑問にお答えします。
分娩について注意することはありますか?
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1)全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、若年性特発性関節炎
全身性エリテマトーデス、関節リウマチともに分娩に関しては通常の妊娠と変わりませんが、赤ちゃんに不整脈がある場合には、分娩経過中の赤ちゃんの元気さの評価が困難なために、帝王切開となることがあります。
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2)炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)
寛解期であれば通常の妊娠と変わりません。
肛門周囲や直腸に病変がある場合は帝王切開となることがあります。腸の手術(回腸嚢または回腸直腸吻合術)をしている場合、帝王切開となる可能性があります。産婦人科医と相談してください。